高山花火浪漫 ロゴ

“夢一夜” 樹齢500年!黒部のえどひがん桜に花火の花が咲く!!

主催者 :  グランジャン(オフィシャルHP : 高山スタイル
アドバイザー :  みなちゃん

 


地元長野県、高山村を盛り上げよう!活性化を計ろう!、高山村の若者有志が集まって結成されたグランジャン。「自分たちのスタイルを貫く、それが高山スタイル!」この言葉を合言葉に、結成されてから様々なイベントや活動を行っている。
そして今回、全国でも例のないイベントを企画した。それが、信州高山花火浪漫。高山村では、樹齢何百年と言われるしだれ桜,エドヒガン桜が点在しており、ニュース番組のバックにもなっている「水中のしだれ桜」をはじめ、各雑誌,メディア等にも桜の模様はたくさん紹介されている。桜の季節に合わせてライトアップも施されており、毎年たくさんの観光客で賑わっている。

その中の一つ「黒部のエドヒガン桜」、樹齢500年を数える高山村の中でも古木の桜。田畑地帯にポツンと1本だけ咲いているこの桜、周りには何もなく、花火を打ち上げるには最高のシチュエーションとなっている。ここで、平安京風のお花見会場を設置し、地域住民との交流、そして、花火を打ち上げようという計画が立ちました。桜が咲いていて花火が上げられている所は、日本全国どこにでもあるが、樹齢500年のエドヒガン桜という一本桜の上に、このシチュエーションに合わせた、ここでしか見ることの出来ないプレミアム花火を打ち上げよう、ここでしか出来ないイベントにしよう!という企画が持ち上がり、私も幾度となく話しを聞いているうちに、この大会の魅力や可能性に大きく惹かれて、私のこれまでの経験が活かされれば・・・と思い、このイベントのアドバイザーを努めさせて頂く事になりました。

→ 黒部のエドヒガン桜について


黒部のエドヒガン桜

 



事前の現地調査の模様
(c) グランジャン
 さて、基本コンセプトが出来たことで大変なのが、イベントの下地作り。
こと、花火を打ち上げるとなると、許可申請が山のようにあり、各公的機関に幾度となく足を運びました。イベントを開催する土地の所有者の許可や、警備,駐車場の問題、各種安全対策・・・・などなど。このイベント自体、あまり例のない事ずくしですので、何かと大変でした。

大会を運営するにあたって、もちろん費用はかかります。こと、このイベントは大きなスポンサーもいなくて、そのほとんどを個人協賛を募って行おうという趣旨ですので、広報の問題や本当に集まるのかと言った点など、不安なことはたくさんありました。
個人協賛は一口5000円、1家族毎に募集を行い、協賛頂いた方にはお花見席を用意するほか、豪華お花見弁当の割引販売や、ご希望の方には花火打ち上げ前にメッセージを読み上げるなどのサービスを行いました。
当日、周りには販売店などなにもないので、おでん,お寿司,弁当,飲み物などの飲食物の販売も行いました。

 


事前に応募を頂く事により、花見席での人数を把握し、また当日来られた方のためにも、あらかじめ予想される人数を予測し、イベント前日から田んぼ3面を利用しての会場セッティング。それも全てが手作り。自分たちでステージを作り、紅白幕を張り、ブルーシート,舞台裏テントなどを設置し、夜の手元の明かりを灯す行灯などはお手製のもので、テーブル上に花を添えました。

誰にでも安全でかつ、安心してイベントを楽しんでもらえるように、当日のイベント運営にも力を入れました。
メインである花火打ち上げ、昨今の花火会場の場所取りや、カメラ三脚の増加により、様々なトラブルが発生しているのは、私も各地へ出かけて経験している事です。ここでは、花火を撮影される方も大事なお客様と考え、一般の方とは別に、撮影専用の場所を用意しました。区分けする事により、お互いのトラブルを防ごうと考えた訳です。
今年は試験的という事もあり、花火関連では一部の方にだけお伝えして、あとは口コミという形を取らせて頂きましたが、予想を超える三脚群に改めて皆さんの情報収集力に驚きを感じましたが、これで、来年に向けてのリハーサルが出来ました。
安全に花火を打ち上げる環境を整えることも、主催者の大事な仕事です。ここ最近、むやみやたらに花火現場に立ち入ったりする方も増えましたが、事故の元でもありますし、打ち上げ準備作業の妨げになります。このイベントに関しては許可のあるもの以外の立ち入り禁止を徹底しました。
駐車場への誘導などは、地元高山村黒部地区の皆様の協力を頂き、何回にも及ぶ打ち合わせ、リハーサルを行いました。


お花見会場セッティングの模様

 


当日は、心配された天気も雨に降られる事もなく、エドヒガン桜の方もこの日に合わせたかのような見事な咲きに恵まれました。地域住民との交流も、大きな目的の1つ。お花見席では、地元の高山村茶道クラブ様、高山太鼓様、高山村謡曲会様のご協力を頂き、様々な催しを行いました。


高山村謡曲会の皆様
(c) グランジャン


高山村茶道クラブの皆様
(c) グランジャン

 


そして、メインである花火打ち上げ。今回の目玉は、何と言ってもここでしか打ち上がらないプレミアム花火。オープニングとエンディングを飾る桜の花をモチーフとした大玉花火を始め、高品質な花火150発が、約6分間に渡り黒部エドヒガン桜の上に見事に咲いたのでした。

桜をモチーフとした淡いうす紅色を主体とした花火、「銀芯うす紅の花」,「うす紅芯銀冠菊」を7号,8号,10号玉にて、それぞれオープニングとエンディングに打ち上げました。
「銀芯うす紅の花」、純粋な和火を昇り分火に使用し、たおやかで気品あふれた上品な開き、淡いうす紅色の牡丹がエドヒガン桜上空を飾りました。対して「うす紅芯銀冠菊」は大きく,そして豪快に!会場の上空を覆い尽くすように開花しました。その他にも、純国産の高品質な花火が、同じ玉が2度と上がらず、それはまるで時間が止まったかのような空間・・・・、、夢のようなひと時でした。



8号 昇り分火
銀芯うす紅の花

5号,7号
錦冠菊


錦先各色1


錦先各色2


錦先各色3


8号 うす紅芯
銀冠菊


10号 うす紅芯
銀冠菊
写真をクリックすると、拡大写真が表示されます


10号 昇り分火 銀芯うす紅の花

 



黒部エドヒガン桜ライトアップ

イベントは見事大成功!終わった後の来て下さった方の歓声や笑顔を見て、心配事がたくさんありましたが、やって良かったなぁ〜という充実感でいっぱいになりました。話は以前から持ち上がっていたのですが、準備にとりかかったのが約1ヶ月と、短期だったのでとても大変でした。
グランジャンのメンバースタッフは、全てがボランティアで皆さんそれぞれ仕事という別の顔を持ってらっしゃる方たちです。現地にいない私は、気がついた事をアドバイスするだけだったのですが、メンバーの皆さんは、それこそは寝る間を惜しんででも、会議やリハーサルを繰り返し、現地に幾度となく足を運び、体にムチを打ってでも良いイベントにしたいという気持ち一つで頑張りました。
その気持ちは、イベントの随所に現れていました。それは、本当に手作りのイベント、世の中には洗練されているナンバー1と言われているイベントはいくつもありますが、私たちはそんなものよりも、オンリーワンなイベントを目指しました。

今回のイベントには、たくさんの方のご協力を頂きました。本当にありがとうございました。これからも、ここだけしか出来ない!新しい価値を求めた、オンリーワンなイベントを目指して頑張っていきます。

 

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