9月25日 石川県 宝達志水町 東間秋季祭礼奉納花火大会 晴れ


 毎年楽しみにしている花火大会なのだが、HP上では今まで秘密にしていた。しかし、近年は能登ふるさと博のイベントの一環として紹介されていたり、駐車場も旧牧草地を利用した広い場所が確保されていたりと、メイン会場からの観覧はキャパは小さいにしろ、どこでも花火は見られるし、今日の花火からたくさんのパワーを頂いたので、今回は観覧記録に書き留める事にしました。
 秋祭り真っ只中、石川県でも、かほく市〜羽咋市の間は花火が盛んで、規模の大小、至るところで花火が打ち上がっている。その中でも今大会は、規模の大きさ、内容ともに抜きん出たところにある。主催者の東間青年団は、能登煙火さんの打ち上げを担当されており、地元の大会となると、そりゃもう半端ない力の入れようで、毎年、その意気込み、気持ちに心を打たれては、「また、やられた〜!」と顔に手を当ててしまうのであります(^^;)

 場所は宝達山のふもと、本日も仕事帰り急いで現地に向かう、到着は午後7時くらいだったか、指定駐車場にはまだほとんど車の数がなく・・・・、ゆるい、本当にこんなにゆるくていいのか?開始は8時からでっせ!だいたい、開始間際で十分と考えるのが地元住民の考え方で、殺伐としている大会ばかり経験している者にとっては、本当に花火大会があるのか?と不安に思ってしまうほどだ。今年は30分くらい前になると会場に溢れんばかりの人出となり、露天商にはたくさんの人が行列に並んでいた。

 今日は、いつもいっしょに観覧している北陸の仲間に加え、各地でお会いしている東京の花火愛好家の方も交えて、開始前に楽しく歓談する。仲の良い愛好家の方には、今大会を紹介済みで、それだけ私も内容に自信がある訳だ。現地観光なども含めれば、花火好きであればユルユルで花火が観覧でき、ちょっとした旅にはうってつけの大会だろうと思う。


絵仕掛け花火
「スティッチ」


 花火大会は8時に青年団会長さんの挨拶により開始、さすがにこの季節になると、猛暑と言われた今年でも肌寒い。内容は4、5号の単発に、バラエティー豊かな仕掛け花火、各種スターマイン、音楽とのコラボも目玉としており、各所に効果的なBGMも流している。
 
 東間の花火で、まず1つ語るとすれば、凝りに凝った仕掛け花火だろう。大火輪、中国製も市販はされているが、ここでは車輪を用いた手作りのもの、子供が喜ぶ大きな絵仕掛け、ワイヤ仕掛けでは、あのドラえもんが立体で、タケコプター付きで引っ張られていくのである。花火は短い時間で終わるのだが、製作にどれだけの時間を費やしていることか・・・・。吹き出し花火、乱玉などの小型煙火、石川県一長いナイヤガラの滝、最後のフィナーレに至っては、これまたワイヤー仕掛けで、左右から文字仕掛けが引っ張られていき、「完」という文字が完成する、タイトルが「感動の仕掛け花火」というのも、ほのぼのとしていて、泣けてくる。

「大火輪」

 4号、5号の単発、芯物から万華鏡、型物、冠菊、変わり玉も含めて、能登煙火さんのラインアップの中でも最高の花火を揃えてきている。音楽とのコラボも魅力で、BGMに合わせて花火を打ち上げていたのも、とても細かい演出だった。さらに、敢えて静寂の時間を作って、BGMなし、あるのは花火の発射音と開発音のみ、これは絶大な効果があった!こういう演出があるからこそ、大会全体が引き締まる。

 能登煙火さんの最大の見所はスターマイン、いつも巧みですごいな〜と思っているのですが、今宵の花火はまさに私が今まで見てきた中で、過去最高の内容ではなかっただろうか?
 私の本気モード、いつどこで、どんな場面で、どんな花火をどのタイミングで出してくるか?そして全体から見たその効果は?・・・、花火には明暗、形、音、様々な動きなどがあり、それをどう活かしてくるのか?まさにそういう視点から見ないと、今大会のスターマインは語れない。
 北陸でこういう視点で見る花火に出会えることは、有名大会にしてもほとんどないし、だいたい私もユルユルで観覧しているのだが、今大会は別格!厳しいマニアモードで観覧しても、私には欠点という欠点は見当たらない、全ての花火がとても効果的に活き活きとしていた。それが、あの独特の打ち上げと共に目の前に迫ってくるのだから、まさに脳天直撃を喰らってしまった・・・・。
 その打ち上げの裏に、一生懸命考えられたであろう姿が脳裏を寄ぎり、目頭がとても熱くなってしまった。花火の性格を知り、夜空に描く花火をイメージしながら今宵の空に咲いているのだろうと思う。

以下の写真は、クリックで拡大します。






あの、風車もスタマに登場



何故か、フィルムに原因不明の縦線が・・・・


 オンリーワン・・・・、スマップの曲ではないけれど、その言葉が本当にピッタリの花火大会。私も全国各地、様々な大会に出かけ、また色んな話を聞くが、こういう花火に出会う事がない。私は毎年、協賛金を気持ちだけではあるけど、奉納させて頂いている。


<HOMEに戻る> <観覧記録インデックス>

inserted by FC2 system