8月 6日 石川県 七尾市 和倉名物3尺玉 第30回記念北陸中日夏花火 くもり


 石川県の花火と言えば、今大会は絶対に外せない!石川県はおろか北陸3県の中においても、花火そのものを楽しむ、言わば正統派としての花火大会ではナンバー1だと思っている。

 今シーズンは昨年に引き続き、天候に恵まれない日が多い。週間天気予報ではあまり良くなかったが、今年はなんとか持ってくれた。北よりの風は、正面会場側の台船にはモロ向かい風だが、スタマ,単発はサイド風で、メイン会場から観覧すれば、さほど問題はなかろうと思っていた。

 さて、会場に到着すると、そこには顔見知りの花火愛好家がずらりと・・・・。こんな光景は初めてであった(^^;)、地元組が恐ろしく遅刻をした感じだが、ここは都会の花火大会のように、殺伐としていない。北陸の花火大会は、三国を除けばゆるいんですよ(笑)

 今年は第30回記念という事で、水上3尺が1発増え、打ち上げと合わせると計3発になる。ここの3尺は、日本でも有数の近さで観覧出来るのではなかろうか?しっかりとした距離を測ったことは今までなかったけど、見巧者O氏計測によると、610メートルだそうな。横浜の2尺より、はるかに近いではないか(苦笑)

 定刻の20:30分、水上3尺からスタートと、開始からとてもインパクトある。3尺玉を担当されるのは、長野県のアルプス煙火店。
 凄まじい開発音、巨大な花火が目の前に迫ってくるような迫力だ。この和倉温泉では、この3尺玉で旅館の窓ガラスにヒビが入ったという逸話もあるほどだ。
 花火玉も長野県産という事で、メッカの新潟産とはまた違う繊細な星作り、そのあとに続く3尺玉も、見事な出来栄えだった。

 レギュラー部分は地元の能登煙火が担当される。変わらずの丁寧な打ち上げ、独特の間を持つスターマインなどは、遠方から来られた花火愛好家の方も大絶賛。「どうやってやっているの?」と私も聞かれたが、そんな事は私が聞きたい位である(笑)

 この大会の素晴らしいところ、一言で言えばシンプルの極みだと思う。昨今の花火大会は、より豪勢に見せようと、何かと付け加えようとする傾向があるように思う。音楽であったり、アナウンスの内容であったり、ショー的に凝しらえたりと・・・・。
 もちろんそれ自体は悪い事だと思わないし、それで成功している花火大会も中にはある、ただ、大概は空回りに終り、結局何がやりたかったんだろうな〜という大会も多い。

 和倉温泉夏花火は、全く逆の発想、あるのは次に打ちあがるプログラムのアナウンスと、滞りなく打ち上げられる花火のみ。これがまた何とも心地よいのだ。打ち上げ技術もさることながら、大会進行,運営にも巧みさを感じてしまう。
 気持ちよく、何も阻害するものがなく、花火そのものを楽しむ事が出来る。それと相まって、花火内容も素晴らしいのである。まさに、シンプルイズベスト!

 撮影の方は、残念ながらモヤが上空にかかっていて、しかも激近。好コンディションとは言えず、フィルム撮影も3尺玉とラスト錦冠連打に留まったが、良い結果は得られなかった。


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